今年も、高女時代に入学された大先輩がた、41回生の元会長・松本紀子さんを筆頭に、53回生までの42名のみなさまが、9月30日(土)に学士会館に集いました。
活力・笑顔・品格にひきつけられました驚いたのは、開宴前から場内にあふれる笑顔と、張りのある声、お年(失礼)とは思えない滑舌の良いおしゃべり。それでいて上品な雰囲気に、「なんでこんなに若々しく、優しく、エネルギーがあるのか」と感動してしまいました。
「高女の屋上に休み時間にみんなで集まってね、たわいもない話やジェスチャーゲームなんてはしゃいで、よく笑ったわ」「友達がどんどん疎開して、少なくなった。でも寂しくても友達と一緒を大事にしたわ」「空襲警報が鳴ると、職員室の地下室に、隠れろー!って逃げてね、大変な思い出よ」「私なんか、防火用水になっていたプールに落ちたのよ(笑)」
満面の笑顔で語り合う先輩がた。高女時代の思い出はいまも鮮やかに、不死鳥(フェニックス)のごとく蘇るようです。
「幼児と遊ぶこと。幼い子を教えることね。エネルギーが沸くの」「音楽をもう半世紀以上教えているのよ。毎日1人教えるごとに新鮮な発見がある」「若い人たちと一緒になって動くこと、話し合うこと。お互いに刺激があって、生産的な交流をしているわ」
先輩がたは、きっと「若さとはどういうことか」を、身をもって若者に伝えているのだと思います。
「10代のころから、80半ばを過ぎた今まで、ゴルフのラウンドはやり続けているのよ」「毎日の朝昼晩の食事、買い物からお料理は、ずーっとひとりでやっているわよ。それが若さの基本。お漬物は家族の誰も私にかなわないわ(笑)」「NPO活動を始めて数十年。仕事でも日常でも、一心不乱に貫くものを持つこと。そうすれば、いざというとき邪魔するものに立ち向かえる」
篁寿会のメンバーはみな自分の中に大事な芯をお持ちだと拝察します。若さは年齢に関係ありません。先輩がたの日々を活き活きと生きる力は、年ごとに心を若返らせるよう。そんな感動を味わい、我が襟を正す半日でした。「来年もまた後輩に若さをください」
(吉田賢治・1975年卒)
2018年篁寿会のお知らせ
●開催日:10月14日(日)
●会 場:学士会館
正午開宴
多くの方のご出席をお待ちしております。
鳥海美代子様は、2月にご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。