卒業生が現役高校生に向けて、進路選択の一助となるように、自身の受験や大学生活、社会に出てからの仕事体験を語る特別セミナー。今回でちょうど10回目となります。その生い立ちは、2008年に当時の浅田校長と篁会の磯貝会長のご尽力により、高校の総合学習の一貫として、さらには文部科学省の推進していた「生きる力」の増大に役立てる施策として、高校と卒業生、教師と父母の会の相互の協力で開始したものです。
本番に先立ち、6月19日には1年生全員の前でガイダンスを行いました。生徒の選択の手掛かりになるように、全講座を3つ(海外で仕事を経験した話、主に理工系の仕事に関連する話、主に文系の仕事に関連する話)にグルーピングして説明し、各自が興味のある2講座を選択。セミナー当日の7月19日(水)午後、1年生237名に対し、18名の卒業生が、5時限17講座、6時限17講座、計34講座を行いました。今年は講師陣の若返りをはかり、テーマも宇宙開発などを加え、未来への夢と希望につながる話を多く語ってもらいました。
1年生は入学してまだ3カ月ほどですが、本セミナーを自分の将来を考えるきっかけにして、今後のそれぞれの勉学の参考していただければと、スタッフ一同心から願っています。
(特別セミナー委員会 高倉孝生・1971年卒)
「留学と海外への就職」
水田 茂夫
外資系投資銀行
(東京大・教養学部)
「理系から大転換、
色々あってクロックスの社長に」
藤田 守哉
クロックスジャパン
(東京水産大・海洋物理学科)
在校生より
「やり直せる」という言葉を聞いて、あせりすぎるのもよくないと認識。
「理系人間の海外体験」
出倉 均
東芝
(早稲田大・理工学部電気工学科)
「工学系大学教授は、
普段、何をしているか?」
吉川 弘道
東京都市大教授
(早稲田大・理工学部土木工学科)
「元ダメ学生がアラブに
魅了されたのは!?」
岩口 龍児
アラビア語コンサル
(立教大・法学部)
在校生より
今成績が悪くても、興味のあることを見つけて勉強することで、やりたい仕事が見つかるかもしれない。
「プロジェクトマネージャーの仕事、人生に与える大きな変化について」
山崎 憲一
日揮
(早稲田大・理工学部資源工学科)
在校生より
信頼関係の基礎は相手とわかりあうこと。これから自分も実践しよう。
「香りと味の合成:
薬からフレグランス・フレーバーへ」
湯浅 良文
高砂香料
(東京薬科大・薬学部)
「調剤薬局の薬剤師の役割」
佐々木 章子
薬剤師
(千葉大・薬学部)
在校生より
将来の夢は薬剤師。処方箋にはたくさんの情報がたくさん詰まっていることを知って、とても驚いた。
「うちは教育しかのこしてやれない」
川戸 直美
公立中学校教諭
(東京女子大・文理学部日本文学科)
在校生より
先生はすごい!
教員を目ざしてがんばろうとあらためて強く思った。
「客室乗務員について」
杉山 恭子
キャビンアテンダント
(共立女子短大・英語学科)
在校生より
おじぎなど接客マナーも教えてもらい、将来の面接などにも活かせると感じた。
「宇宙開発の仕事と進路決定」
井上 智也
JAXA
(法政大・工学部機械工学科)
在校生より
惑星の研究を目ざしているので、紹介された本を夏休み中に読破したい。
「ソニーから電子マネー
「Edy」開発秘話」
宮沢 和正
楽天
(東京工業大・経営システム工学科)
「部活と受験勉強を両立する方法」
山岡 京子
編集者
(東京大・文学部)
「商品開発研究は楽しい、
しかも一生役に立つ!」
仲屋 宏
ジュピターショップチャンネル
(千葉大・理学部化学科)
「好きなことを
仕事にするということ」
しゅう さえこ
歌手
(東京芸大・音楽学部声楽科)
「自分の『思い』を
世の中に伝えたい」
戸次 聡史
NHK
(慶応大・商学部)
「こたえは気持ちの中にある」
吉田 賢治
博報堂
(早稲田大・法学部)
「国家公務員、外交官について」
廣瀬 愛子
外務省
(上智大・法学部国際関係法学科)
在校生より
海外とかかわる仕事がしたいから、本気で英語を勉強しよう。